子供が言うことを聞かないとき
「子供が言うことを聞かないので困る」、「叱っても、全然言う事を聞かない」というのは、多くのお母さんが感じている、子育ての悩みです。
しかし、そのようなお母さんの叱り言葉の中には、「5Wの入った言葉が多い」という共通点が目につくことがあります。ちなみに、「5W」とは、次のようなものです。
- いつ(When)
- だれが(Who)
- どこで(Where)
- どうして(Why)
- なにを(What)
そして、5Wの入った叱り方とは、次のようなものです。
- 「いつ」までテレビを見てるの!
- 「だれ」が騒いでるの!
- 「どこ」に捨ててるの!
- 「どうして」そんなことするの!
- もう、「なに」してるの!
この「5W」の入った叱り方の問題は、叱った言葉の中に、具体的な指示が何も含まれていないことです。そのため、子供も、「言うこと」の聞きようがありません。
「5W」の入った叱り方だと、「お母さんが怒っている」という感情は伝わるものの、母親がして欲しいという意図が含まれていないため、子供もどうすばよいかわからず、言うことを聞かないわけです。
子供が言うこと聞かないときの対処法
子供が言うことを聞かないときの対処法は、具体的に母親の意図を伝えることです。例えば、叱るときの言葉を、次のように変えるようにします。
- いつまで見てるの! → 「もうテレビを消しなさい」
- 誰が騒いでるの! → 「騒いだらダメ。静かにしなさい」
- どこに捨ててるの! → 「ゴミはゴミ箱でしょ」
- どうしてそんなことするの! → 「そんなことをしたらダメ」、または「やめさなさい」
- なにしてるの! → 「こぼさないように気をつけて入れなさいね」
以上のように具体的に叱れば、子供は何を叱られたのかもよく分かり、具体的にどうすればよいかも分かります。
具体的に伝えようとすると、自然と、母親の叱り方も、感情的になりにくくなります。また、子供のリアクションも変わり、言うことを聞かないことも減ってきます。
「5W」の入った叱り方というのは、大人であっても、嫌な気分のする叱られ方です。子供は素直ですから、嫌な気分のする叱られ方だと、言うことを聞かないのも当然かもしれません。
もし、子供が言うことを聞かないで強情な場合は、母親の対処法を変えるとうまくいくことがあるので、「こうするべきだ」という具体的な指示を入れるようにしてみましょう。