自分で服を着るのは、何歳のいつから?

自分で服を着るのは、何歳のいつから?

自分で服を着るのは、何歳のいつからか、気になるお母さんも多いかもしれません。母親なら誰しも経験することですが、逃げ回る子供に服を着せるのは、本当に大変です。そのため、なんとか自分でパンツやズボンを履いてくれたら・・・と、ついつい感が手しまう母親も多いと思いますが、何度説明したり、怒ったりしても、子供は自分で履いてくれず、結局、親が履かせることになってします。

しかし、子供の発達を考えると、得手・不得手もあるものの、子供の能力的には、2歳になれば、本来は、自分で服を着れる能力があります。そのため、少しずつ、パンツやズボンを自分で履いてくれるようにトレーニングしていけば、自分で履いてくれるようにしつけることは可能です。

ただし、まだ2歳だと、親がいくら子供に口で説明しても、言葉の意味自体をよく分かっていないため、子供は理解できません。そのため、実際に自分で履くという行為・行動に慣れさせてあげることが大切です。そのため、まず初回は、次のようにして、パンツやズボンを自分で履くクセをつけてあげましょう。

  1. パンツやズボンを、ひざの少し上まで履かせておいて、子供を立たせた状態にする
  2. 子供はその状態が気持ちわるいため、「よいしょっ」と言いながら、自分でパンツやズボンをあげようとする
  3. 自分ではうまくあげられないので、さりげなく親が手伝い、親が手伝っているのはバレないようにして、履かせてあげる
  4. 子供がパンツやズボンを履けたら、自分で履けたかのように、褒めてあげる

初回のポイントは、ひざの少し上まで履かせておくことです。こうすると、子供は、足を動かしづらくて気持ち悪いため、自分で「よいしょっ」と、パンツやズボンをあげようとします。子供の、自発的で自然な「よいしょっ」という努力の言葉が出たら、子供は自分でパンツやズボンを上げる練習をしている証拠です。母親は、子供の努力しているときを逃さず、すかさず、子供がパンツやズボンを履くのを手伝い、あたかも子供が自分ではいたかのように思わせます。そして、子供が一人でできたかのように「わあ! 自分でできたね!」と、しっかり褒めてあげます。

自分で服を着るのは、1歳半~2歳、遅くとも3歳

自分で服を着る練習は、その後、次のように、少しずつレベルを上げていきます。

  1. 初回は、ひざの上からスタート
  2. その後、パンツやズボンを履かせてとめるスタートの位置を、毎日少しずつ、下に下げていく
  3. 最終的には、足首のくるぶしまで履かせた状態でスタートし、自分で履かせるようにする
  4. 次に、自分で足を入れる練習をするために、椅子に座らせ、椅子の前にパンツやズボンをおいておき、足を入れたらよいだけの状態にしてスタートし、自分で履かせる
  5. 最後は、立った状態で自分で足を入れることができるようにする

毎回、子供が自分で努力しているときに、さりげなく手伝いましょう。手伝うときは、さりげなく手伝い、「自分でできた」という満足感を子供に味あわせてあげてください。満足感がないと、子供の次の練習につながりません。逆に、きちんと満足感を味あわせあげることができれば、毎回、自発的にがんばるようになります。

何歳からできるようになるかですが、パンツを足首のくるばぶしまでは母親が入れ、後は自分で上げれるようになる段階までなら、早ければ1歳半の子どもでもできるようになります。しかし、パンツやズボンの穴に自分の足を入れて上げるのは、やや難しいため、2歳以降に指導するようにしましょう。

最後まで自分で履けるようになるまでは、毎回、しっかりほめてあげるようにしてください。しっかりほめ、子どもが親とのふれあいを感じられるような状況でのみ、子どもは様々な生活習慣を学習したり、獲得できます。段階的にパンツやズボンを履くことを体験させて練習すれば、2歳くらいなら、数週間で履けるようになるはずです。

なお、子供によっては、2歳でも不器用な子もいるため、なかなか上達しない場合は、数ヶ月おいてから、再びチャレンジしてみてください。少し待てば、挫折することなく気持ちよくやり遂げられるようになりますから、子供の様子をみながら練習を取り入れてみてください。

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