あれ買ってこれ買って、と駄々をこねる子供への対応
スーパーや100均に買い物に出かけたとき、「あれ買ってこれ買って」と、駄々をこねる子供への対応に困ることも、多いと思います。
特に、小学校入学前の幼稚園児や保育園児の場合は、まだ人目を気にする年齢ではありませんので、本気で涙を流しがら大声で泣きわめいたり、お店の床にはいつくばったりして、駄々をこねて母親を困らせます。そんなとき、母親はついつい、子供に言うことを聞かせようとして「ダメ!」とキツくいってしまったり、怒りを覚えてしまって、日頃のワガママっぷりの話題まで持ち出して、つい責め立ててしまったりしがちです。
しかし、どんなにキツく怒っても、大きな声で注意しても、それで子供が諦めることはほぼなく、むしろ、子供はさらに泣き出したり怒り出したりして、どんどんひどい状況になってしまうことがほとんどです。
かといって、解決策を探そうとして育児書を読んでみても、次のように書いてあったりして、なんの解決にもならず、がっかりした気分になったりします。
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しかし、実は、子供が「あれ買ってこれ買って」、「あれ欲しい、これ欲しい」と駄々をこねるときというのは、次の2つのパターンがあるのはご存じでしょうか?
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そして、スーパーや100均で子供が駄々をこねる場合の多くは、「瞬間的に、目に入ったので欲しくなった」だけです。そのため、瞬間的に欲しくなっただけのときは、子供は、その商品が欲しかったわけではなく、親に甘えたいだけのことが多いです。そのため、瞬間的に欲しくなっただけのときは、次のようにして対応しましょう
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子供は「買ってほしい」と言ったことを否定されないために、甘えを受け止められたと感じます。また子供は、さらに夢が膨らむような言葉を聞けたので、とりあえず、その言葉に満足して、その場はやり過ごすことができます。子供はが瞬間的に欲しくなっただけのときは、その場から離れて、お菓子やおもちゃが視界から入らなくなってしまうと、さっき何を欲しがっていたのかさえ、忘れてしまうことも多いものです。そのため、あれだけ店内で駄々をこねていたのに、車に乗った途端、急に機嫌がよくなってしまったという経験も、多くのお母さんがしているはずです。また、子供は翌日にはもう覚えていないため、母親や父親が翌日に買ってあげなくても、「約束を破った」と思われることもありません。
逆に、子供が「買って」と言っただけなのに、母親や父親がいつも怒ったり拒否していたりしていると、そのことを、子供は一生覚えているものです。そして、母親や父親から言われたきつい言葉を子供が覚えている方が、子供が中学生や高校生になったときの親子関係に、深い影響を及ぼしてきますので、非常に怖いです。
この対応が何歳から通用するかは、年齢にもよりますが、言葉の意味や時間の概念が分かってくる、3歳~4歳くらいになれば、通用するようになってきます。
あれ買ってこれ買って、と駄々をこねる子供への対応が困難な場合
子供がスーパーや100均で、物を欲しがるときは、瞬間的に欲しがるだけの場合がほとんどです。しかし、家に帰っても忘れておらず、いつまでも覚えていて、しつこく何度も「必ず、あれ、買ってね」というときは、その子供なりの理由があることが多いため、本当に買ってあげることも検討しましょう。
そこまで子供が覚えているということは、子供が心から欲しがっているものの場合が多いです。特に、子供が心から欲しがるものには、次のような特徴があることがあります。
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そのため、他の子供にとってはあまり役に立たないものであっても、その子どもにだけは、プラスになることがあります。
例えば、カルタをひどく欲しがった子供にカルタを買ってあげると、毎日、とても熱心に見たり読んだりしていて、それで字を覚え、集中力もついたという話もあります。また、怪獣カードをとても欲しがっていた子に怪獣カードを買ってあげると、とても大事にしながら次々に内容を覚え、親もびっくりすほどの記憶力を示したという例もあります。これらの例の場合は、もし親がそのとき、子供にカルタや怪獣カードを買ってあげていなければ、その才能は埋もれてしまっていたかもしれません。
そのため、「子供の欲しがりようが、いつもと何か違うな」と母親や父親が感じたときは、少し立ち止まって、「なぜうちの子は、その品物にそんなに惹きつけられているのか?」「子どもに買ってあげても、損にはならない何かが備わっているのか?」というのを、考えてあげるのもいいかもしれません。