赤ちゃんの睡眠

赤ちゃんの睡眠:新生児の睡眠時間

赤ちゃんは、1日中泣いている場合もありますが、生後28週(約1ヶ月)の新生児である赤ちゃんの睡眠や睡眠時間には、次のような特徴があります。

  • 昼夜の区別なく、飲んで、寝る、を繰り返す

新生児である赤ちゃんは、1日の大半を寝て過ごします。しかし赤ちゃんは、眠りが浅いため、昼夜の区別なく、2~3時間おきに目を覚まし、おっぱいやミルクを飲んで、また眠るという生活を繰り返します。

赤ちゃんは、おっぱいの飲み方が下手で、さらに母親の母乳の出もまだ少ないため、授乳間隔も不規則になりがちです。それでも、赤ちゃんは、少し飲むと満足して眠ってしまいます。しかし、眠りは浅く、外からの刺激に反応して、すぐに目が覚めてしまうため、おっぱいやミルクのあとでも、すぐに起きてしまうわけです。

そのため、赤ちゃんが新生児の頃は、1日の約7割を寝て過ごすとされていますが、しょっちゅう泣いていると感じることも多いです。

赤ちゃんの睡眠:新生児が泣きやまないとき

新生児である赤ちゃんは、泣くことでしか自分の要求を表現できないため、しょっちゅう泣いている赤ちゃんも多いです。寝たと思ってベッドに置いても、すぐに泣くこともよくあるので、1日中、泣いていると感じることもありますが、成長とともに落ち着いていくので大丈夫です。

赤ちゃんは、泣くことが唯一の自己表現手段で、快や不快の感覚がはっきりしています。そのため、大人の不快の原因のように分かりにくいこともありませんので、泣いている原因は、落ち着いて見渡してみると、簡単に分かることも多いです。赤ちゃんが泣く不快の原因としては、例えば、次のようなことがありますので、チェックしてみましょう。

  • 空腹
  • 暑い・寒い
  • おむつが濡れて気持ち悪い

新生児の頃には、不快はすべて泣くことで表現します。そのため、赤ちゃんが泣く場合は、「不快だから泣いている」ので、あやしたり、気を逸らすのではなく、「不快の原因を特定して、取り除く」というのを優先しましょう。赤ちゃんは、要求を満たされるようになると、次第に「母親は不快を取り除いてくれる人」と分かってくるようになります。

赤ちゃんの泣いており原因がよく分からないため、最終的にあやすときは、「乳幼児揺さぶられ症候群」に注意しましょう。首がすわるまでは、赤ちゃんを抱っこするときは、頭をしっかり支えるようにします。そして、あやすときも、やさしく揺らしてあげるようにして、「ゆっくりユラユラ」するようにしましょう。前後に強く揺さぶると、頭の血管が切れて痙攣を起こしてしまう「乳幼児揺さぶられ症候群」になる恐れがあります。

なお、泣いているのとは逆に、時折ほほえむ「新生児微笑」も見られるようになり、生後6週~2ヶ月頃までの赤ちゃんで、寝入るときや、寝ているときに見られます。新生児微笑の微笑みは、「天使の微笑」や「えな笑い」とも呼ばれています。しかし、新生児微笑は、外の状況に反応して微笑んでいるわけではなく、生理的な反射のような笑みであるため、「内因性微笑」とも呼ばれます。外の状況に反応して笑うようになるのは、生後2ヶ月以降で、そのときの微笑みは「社会的微笑」と呼ばれます。

なお、ほとんどの赤ちゃんは、生後1週間くらいまでに、一時的に出生時より体重が減りますが、その後、増加していきます。体重が一時的に減少するのは、排便やおしっこなどの排泄量が多いためです。しかし、生後7日~10日程度で増加するようになります。

また、その他に新生児に起きやすい症状として、肌が一時的に黄色みを帯びる「新生児黄疸(しんせいじおうたん)」が見られる場合があります。「新生児黄疸」とは、次のようなものです。

  • 新生児黄疸:血液中のピリルピンという色素の処理能力が未熟なために、黄疸となる。

新生児黄疸も徐々によくなるもので、普通は、1週間程度で自己消失します。ただし、母乳の赤ちゃんの場合は、2ヶ月くらいまで黄疸が長引くことがあり、それを「母乳性黄疸(ぼにゅうせいおうたん)」といいいます。

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